社員同士のコミュニケーションを活性化させたり、社員のモチベーションを向上させたりするためには、社内でイベントを開催することが有効です。実際、そのような目的で社員旅行や納会などのイベントを開催している企業は多くあります。
数ある社内イベントの中でも、今回おすすめするのは社内運動会です。
今回は、社内運動会を開催するメリットや、開催する際の具体的な競技例などを詳しく解説します。社内運動会を盛り上げるための工夫や、開催する際の注意点なども紹介するので、社内運動会の開催を企画する際にお役立てください。
社内運動会を開催する目的
社内運動会に限らず、イベントを開催する際は目的を持って内容を企画することが重要です。社内運動会を行っている企業は、主に以下の目的を持って開催することが多いです。
- 部署を越えたコミュニケーションの促進
- エンゲージメントとモチベーションの向上
- 健康促進とリフレッシュ
部署を越えたコミュニケーションの促進
社内運動会は、普段の業務上で接点が少ない他部署の社員とも自然に交流できる貴重な場です。競技を通じて協力し合ったり応援し合ったりすることで、立場や役職を越えた信頼関係が生まれやすくなります。
結果として、日常業務における連携や情報共有がスムーズになり、組織全体のチームワーク向上に寄与します。仕事だけでは築けない人間関係を作るきっかけにもなるでしょう。
エンゲージメントとモチベーションの向上
運動会のようなイベントは、企業が社員の働きやすさや楽しさを大切にしていることを実感できる機会です。社員が会社に対して「大事にされている」と感じることで、帰属意識が高まり、日常の仕事へのモチベーションにも良い影響を与えます。
頑張りを称え合ったり、笑顔で過ごせる時間が、職場にポジティブな空気を生み出します。これは離職防止や定着率アップにも効果的です。
健康促進とリフレッシュ
デスクワーク中心の業務が多い現代において、体を動かす機会は貴重です。運動会では楽しく体を動かしながらリフレッシュでき、健康意識の向上にもつながります。
適度な運動はストレスの解消や集中力の回復にも効果的です。また、仕事とは違うシーンで社員がのびのびと過ごすことで、精神的なゆとりも生まれやすくなります。
近年、社内運動会は健康経営の一環としても注目されています。
社内運動会を開催するメリット
社内運動会を開催することで、以下のようなメリットがあります。
- 社内の雰囲気や風通しが良くなる
- 企業ブランディングや採用広報に活用できる
- 組織としての一体感・達成感が生まれる
社内の雰囲気や風通しが良くなる
社内運動会は、職場での上下関係や日常の緊張感を一時的に和らげ、社員同士の距離を自然と縮める効果があります。競技や応援を通じて笑顔や笑い声が溢れる場が生まれ、結果として社内の雰囲気が明るくなり、心理的安全性も高まります。
こうした体験は、業務にも良い影響を与え、意見交換がしやすい風通しの良い職場環境づくりに寄与します。コミュニケーションが活性化する土壌を整える良い機会になるでしょう。
企業ブランディングや採用広報に活用できる
社内運動会の様子を写真や動画で記録し、社外に発信することで、「社員を大切にしている会社」「明るく楽しそうな職場」という印象を与えることができます。特に採用活動においては、応募者が働くイメージを持ちやすくなり、企業文化の魅力発信として効果的です。
組織としての一体感・達成感が生まれる
運動会では、様々な競技を通してチームワークが培われます。チーム一丸となって競技に参加する中で、仲間と協力し合ったり、喜びを共有したりすることで、組織としての一体感や達成感が生まれるでしょう。
また、運動会を開催すること自体も、事前準備やチーム分け、応援、当日の運営など、社員全体で協力して成功させる大きなプロジェクトです。その過程で自然と協力意識や責任感が芽生え、イベントが終わった後には一体感と達成感が共有されます。
このような体験は、組織としての結束力を高めるとともに、「自分もこの会社の一員だ」と感じさせる貴重なきっかけになるでしょう。
社内運動会の具体的な競技・イベント
社内運動会で取り入れたい具体的な競技やイベントを、ジャンル別に紹介します。
チーム参加型競技
チーム参加型競技は、体力差や年齢差があっても参加しやすいものを中心に開催しましょう。具体的には以下のような競技が候補として挙げられます。
- 綱引き
- 玉入れ
- リレー
- ムカデ競争
- 大玉転がし
- 借り物競争
- 障害物リレー
- 大縄跳び
上記のような競技は、チームや複数人での協力が必要なので、社内運動会を開催する目的の達成に貢献します。また、笑いや感動が生まれやすいため、会場の一体感や盛り上がりにもつながるでしょう。
個人参加型競技
個人参加型競技は、普段の業務では見られない社員の特技や個性を発見できる良い機会となります。具体的には、以下のような競技を取り入れてみましょう。
- ストラックアウト
- ホールインワン(パターゴルフ)
- フリースロー対決
- PK対決
- 屋台風射的ゲーム
上記の個人種目は、参加している人だけでなく、見ている側も楽しんで盛り上がれる競技です。個人参加ではありますが、誰でも参加しやすくユーモアがある競技を選定すると良いでしょう。
運動以外の参加型ゲーム
社内の中には、運動が苦手で素直に楽しめないと感じる人もいると思います。そのため、以下のような運動系以外のゲームも開催すると良いです。
- 昔のおもちゃ作り(竹とんぼ、風車など)
- 大型お絵描き
- ギネス挑戦
- 謎解きゲーム
- ジェスチャーゲーム
上記のようなゲームは、運動が苦手な人や落ち着いて楽しみたい人でも参加しやすいことが特徴です。誰もが自然と楽しめるように、運動や競技性を伴わないゲームも用意することをおすすめします。
その他イベント
上記のような競技やゲーム以外にも、会場を盛り上げるために以下のようなイベントを取り入れるケースもあります。
- 応援合戦
- チアリーディング
- 書道パフォーマンス
- 景品抽選会
- お笑いパフォーマンス
これらのイベントを開催することで、競技やゲームとは違った楽しみが増え、イベントの魅力をより一層高めることにつながるでしょう。
社内運動会を盛り上げるための工夫
社内運動会をさらに盛り上げるためには、以下の工夫が効果的です。
- 社員の家族や取引先を招待する
- チームTシャツやはちまきで一体感を演出する
- キッチンカーや屋台を出店する
- 表彰制度を導入する
社員の家族や取引先を招待する
社内運動会を盛り上げるための工夫として、社員の家族や取引先を招待することは非常に有効です。
社員の家族が参加することで、普段は見ることのできない職場での姿やチームワークに触れ、企業への親近感や信頼感が高まります。また、会社から社員の家族へ感謝を伝える機会にもなり、社員の家族からの会社に対する印象をより高められるでしょう。
取引先を招待することで、社内の雰囲気や企業文化を実際に体感してもらえる機会となり、関係強化や信頼構築にもつながります。普段取引先の関係者とやり取りする機会がない社員が取引先と交流する機会になり、仕事へのモチベーションアップにもつながるでしょう。
チームTシャツやはちまきで一体感を演出する
チームTシャツやはちまきを取り入れることで、視覚的にチームの一体感を演出できるため、応援や競技中の雰囲気が自然と盛り上がります。また、チームカラーを明確にすることで競技中の混乱を防ぎ、写真や動画でも映える演出です。
さらに、Tシャツやはちまきにチーム名やスローガンを入れると愛着も湧き、仲間意識が高まります。参加者全員が一体となってイベントを楽しめる雰囲気作りに役立ち、運動会全体の思い出にも残る効果的な工夫です。
キッチンカーや屋台を出店する
競技の合間に気軽に立ち寄れる飲食ブースがあることで、イベント全体にお祭りのような楽しさや非日常感が生まれ、参加者の満足度が高まるでしょう。また、食事をきっかけに自然な会話が生まれ、部署や世代を超えた交流も活性化します。
家族を招待する場合にも嬉しい要素となり、会場に長く滞在してもらいやすくなるため、結果的に一体感や盛り上がりを強く演出できる工夫となります。
表彰制度を導入する
社内運動会を盛り上げるために、表彰制度を導入することは非常に有効です。順位や勝敗だけでなく、「ベスト応援賞」や「ユニークパフォーマンス賞」など、多様な表彰項目を設けることで、誰もが活躍のチャンスを感じられます。
また、努力や工夫を認められることで、参加者のモチベーションも高まり、イベント全体がより活気あるものになります。表彰は単なる結果発表にとどまらず、達成感やチームの一体感を深める演出としても有効的です。
社内運動会を開催する際の注意点
社内運動会は多くのメリットがある一方で、円滑かつ安全に実施するためには注意すべき点やリスクもあります。その中でも、特に以下の3つに注意しましょう。
- ケガや熱中症など健康リスクへの配慮
- 参加への温度差やモチベーション格差
- 業務への影響とスケジュール管理
ケガや熱中症など健康リスクへの配慮
運動会は体を動かす場であるため、ケガや熱中症など健康上のリスクが常に伴います。特に年齢や運動経験にばらつきがある社内イベントでは、過度な競技内容や無理な参加は避けるべきです。
医務スタッフや応急処置の準備、こまめな休憩や水分補給の呼びかけ、競技の難易度調整など、安全対策を事前に整えておくことが非常に重要です。
参加への温度差やモチベーション格差
社員の中には運動が苦手な人や、そもそもイベント参加に消極的な人もいます。強制参加の雰囲気や体育会系のノリが前面に出すぎると、逆に反感を招く可能性も考慮しなければなりません。
そのため、競技以外にも応援・準備・司会・記録係など、さまざまな形で関われる役割を用意し、参加スタイルの選択肢を広げる工夫が必要です。誰もが心地よく関われる運営体制を整備しておきましょう。
業務への影響とスケジュール管理
社内運動会は準備や当日の実施に時間と人手を要するため、通常業務への影響が出るリスクがあります。特に繁忙期に重なると社員の負担となり、本来の目的である「リフレッシュ」や「交流」が機能しなくなる恐れがあります。
実施時期は業務状況を十分に考慮し、運営委員会を立てて早めに計画を進めることが大切です。業務とのバランスを意識したスケジューリングが成功のカギです。
社内運動会に関するよくある質問
社内運動会を開催する際によく挙げられる質問と、それに対する回答を紹介します。
理想的な開催場所は?
参加人数や競技内容、予算などにより適切な会場は異なりますが、天候リスクを考慮すると屋内施設や屋根付きの運動場が望ましいです。公的施設の方が費用は少額で済みますが、予約の縛りや使用上の制約などがあり、望む形での開催が難しい可能性もあります。
大型のイベントになるような場合、東京ビックサイトや幕張メッセ、東京ドームのような有名施設も候補として考えましょう。
開催までの計画期間は?
こちらも社内運動会の規模や競技内容などにもよりますが、遅くても開催予定日の7ヶ月前には計画を開始することが望ましいです。大型イベントになることが想定される場合、1年前から計画を開始するケースも珍しくありません。
早めに計画を進めることで、余裕をもったスケジュール感で綿密な準備ができるようになり、イベントの完成度を高めることにつながるでしょう。
開催にはどれくらいの費用がかかる?
付帯するイベントや必要な備品などにもよりますが、1人当たりおおよそ15,000~20,000円(保険・昼食含む、会場費別)が相場です。業者へ委託する業務の範囲や内容などにもよって必要な予算が変動するので、早めに見積もりを依頼して予算計画を立てましょう。
社内運動会のご相談はエヌショーケースへ
社内運動会を開催したいと考えても、社内運動会を一から企画・開催するには、競技選定や会場手配、スケジュール管理、安全対策など多くの準備とノウハウが求められます。そのため、スケジュール管理や予算調整、業務との両立など、想像以上に課題が多く、担当者の負担が大きくなりがちです。
「社内運動会を開催したい」「イベントのクオリティを上げたい」など、社内運動会に関するお悩みはエヌショーケースまでご相談ください。目的や予算、納期などのご要望に合わせて、社内運動会の企画立案から当日の運営サポートまでトータルでサポートし、記憶に残る社内運動会の開催に貢献します。
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社内運動会でエンゲージメントを向上しよう
社内運動会は、社員同士の交流を深め、組織の一体感やモチベーション向上につながる有意義な社内イベントです。競技内容の工夫や演出次第で、誰もが楽しめる場を作ることができますが、企画から運営までには多くの手間とノウハウが必要です。
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