展示会

愛知県で展示会を開催できる会場をご紹介!特徴や周辺環境など詳しく解説

展示会を開催できる会場は全国各地にありますが、大型の会場となると都市圏に集中しています。中部圏でいえば、名古屋市を中心に愛知県にいくつか大規模な展示会が開催できる会場があります。

会場がいくつかあるため、愛知県で展示会を開催したいと考えている人の中には、どの会場を選べば良いかわからないという方もいるでしょう。会場を選定する際は、各会場の特徴や周辺環境を理解しておく必要があります。

今回は、愛知県にある展示会を開催できる会場をご紹介します。各会場の特徴を詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

愛知県の展示会場の特徴

会場を説明する前に、愛知県内の屋内イベント会場について、その特徴や利便性をまとめます。

前提として大規模な屋内イベントが開催できる展示会場(今回はドーム球場や体育館を除く)を保有している都道府県は、あまり多くありません。大型の会場となれば都市圏に集中しており、東京、横浜、千葉、大阪、兵庫、そして愛知県が大型の屋内展示会場を保有しています。

中部圏は首都圏、関西圏に比べ大型の展示会場数は少なく、総面積も見劣りしますが、愛知県では新設の大型展示会場がいくつか建設され、運用が開始されています。また、愛知県は地理的に日本のほぼ中央に位置しており、日本の三大都市にも数えられることから、大型の展示会が開催される機会は多くあります。

そのため、名古屋市を中心に大規模の展示会やイベントを開催することができる会場がいくつか存在します。

愛知県の展示会場を規模ごとに紹介!

それでは、愛知県内の屋内展示会場について、大まかな概要をご紹介していきます。

大型展示会場

まずは、大型の展示会場を2つご紹介します。

  • ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
  • Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)

 

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場) 

ポートメッセなごやは、当時の中部地区最大規模の国際見本市会場として1973年に名古屋港で開業しました。

  • 第1展示館 20,000㎡
  • 第2展示館 6,576㎡
  • 第3展示館 13,500㎡
  • コンベンションセンター 1,000㎡
  • イベント館 725㎡
  • 交流センター 537㎡

主に、上記の5つの施設で構成されています。

名古屋市内では最大のイベント会場であり、県内で開催される大型の見本市、イベント、ライブ等で利用されています。第1展示館及びコンベンションセンターは、2022年10月3日に新設オープンしました。

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)

2019年に開業したAichi Sky Expoは、日本初の国際空港直結型の国際会議・展示場で、日本唯一の保税展示場です。展示ホールA~Fで構成されていて、B~Fは単独使用も可能です。

各ホール面積は10,000㎡、合計60,000㎡で合計床面積は県内1位の大きさを誇ります。主に大型の見本市、イベント、ライブ等で使用されることが多く、屋外には多目的利用地があるため、屋内外の同時利用も可能です。

中型展示会場

続いて、中型の展示会場を2つご紹介します。

  • 名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)
  • 名古屋国際会議場

 

名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)

1966年に開館した名古屋市内に位置する中型展示会場です。

  • 吹上ホール 5,327㎡
  • 第1ファッション展示場 1,836㎡
  • 第2ファッション展示場 915㎡
  • メインホール
  • 展望ホール
  • 会議室

で構成されています。

名古屋主要駅から比較的近く、見本市、販売会、イベント、講演会、会議等幅広い用途で利用できます。通称、吹上ホールと呼ばれることが多いです。

名古屋国際会議場

1989年に開催された世界デザイン博のテーマ館として利用された施設を整備し、1990年に開館したのが、名古屋国際会議場です。名古屋市内に位置しており、名称の通り国際会議に対応できる会場です。

  • イベントホール 1,920㎡
  • 白鳥ホール 1,250㎡
  • 国際会議室 500㎡
  • レセプションホール 670㎡
  • センチュリーホール 2,360㎡
  • 会議室 22室
  • 展示室 2室

を有する施設です。会館全体を利用した大規模イベントや学会から、個別展示ホールで開催されるイベントに対応することができます。

※改装のため、2025年2月1日~2027年3月31日まで臨時休場となります。

小型展示会場

最後に、小型の展示会場をご紹介します。

  • ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
  • 民間ホテル宴会場等

  

ウインクあいち(愛知県産業労働センター)

2009年にオープンしたウインクあいちは、名古屋駅より地下道を通りダイレクトにアクセスできる展示会場です。複合ビルの一部が展示・会議・講演等ができる施設となっています。

  • 6階展示場 1,100㎡
  • 7階展示場 1,080㎡
  • 8階展示場 1,080㎡

展示場の床面積は合計3,260㎡。他にもホールや会議室を有しており、利便性がよく集客がしやすいという特徴があります。ただし、展示会場ではありますが、展示場の形が長方形ではないため、実面積よりは狭く感じることがあるでしょう。

民間ホテル宴会場等

これまで説明してきた施設とは系統が異なりますが、愛知県には大きなホールや宴会場を有したホテルがいくつかあります。代表的な例でいえば、「名古屋観光ホテル」や「ヒルトン名古屋」などが挙げられます。

大規模なホールや宴会場を有するホテルでは、製品発表会やプライベート展示会等が開催されることがしばしばあります。

愛知県の主要展示会場の特徴を深掘りして解説

これまでは、展示会場の大きさを大中小に分類して説明をしましたが、続いては愛知県の主要な展示会場をより深掘りして、特徴やどんな催しがなされているのかを解説します。

  • ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
  • Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
  • 名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)
  • 名古屋国際会議場

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場) 

立地・周辺環境

ポートメッセなごやは、大型イベント開催を前提に建てられた会場であり、名古屋港に隣接し近隣状況は大型イベント開催に問題のない立地です。展示会場横にはレゴランドがありますが、レゴランド来場者による交通集中や駐車場不足は発生していないようです。

しかし、近隣に宿泊施設がなく、毎日公共交通機関等での移動が生じます。公共交通機関としては、名古屋駅から直通の「あおなみ線」がありますが、他路線の乗り入れがないため、地元企業の方は車で来場される方が多いです。また、来場者用大型駐車場が施設に隣接しておらず、大型駐車場から会場まで5分程度歩かなければならないことが難点として挙げられます。

交通以外には、近隣の食事環境にも課題があります。開催されるイベントによってはキッチンカー等が配置されることもありますが、会場内の食堂は準備日等は基本的にオープンしていない場合が多いので、注意が必要です。開催当日に関しても、来場数に対して食事をするスペースが不足するため、お弁当を手配した方が無難でしょう。

展示会場・設備等の特徴

1号館に関しては新規オープンして間もないため設備含め最新ですが、2号館・3号館に関しては少し古い印象を受けます。しかし、大型のイベント開催には大きな支障はありません。

コスト面を考慮すると1号館は最新であるため価格は高く、2・3号館は1号館に比べて割安です。

開催が適したイベントの種類

1号館はコンサートでの利用ニーズも高いようですが、異業種交流展示会であるメッセナゴヤをはじめとした見本市や、就職説明会等、あらゆるジャンルのイベントに適しています。会場によっては照明の明るさ等が気になることもありますが、準備で弱点を克服しておけば大変使用しやすい会場です。

Aichi Sky Expo (愛知県国際展示場)

立地・周辺環境

中部圏最大会場として2019年にオープンしたAichi Sky Expoは、中部国際空港に隣接した展示会場です。公共交通機関としては名鉄空港線の1路線のみですが、名古屋駅から乗り換えなしの直通で特別車も運行しているため、アクセスは比較的良いです。

ただし、距離はあるため一般来場者には電車料金が少々負担になるでしょう。そのため、来場促進目的で、名古屋市内の主要駅から専用バスを手配して運行するケースも多々あります。

また、中部国際空港駅から展示会場までは徒歩10分弱を要します。そのため、食事に困ることが多く、空港には飲食施設はありますが、往復の移動時間を考慮すると空港まで徒歩移動して食事をすることはあまり現実的ではありません。

宿泊施設に関しては、空港の近くということもあり近隣に数多くホテルが存在するため、事前に確保できれば問題はありません。

駐車場や搬入に関しては、隣接駐車場や大型搬入口があるため大きな問題はないでしょう。しかし、空港に隣接しているため、セキュリティは厳しく、籠城待機等はできません。

消防に関するレギュレーションも他会場より制約があり、施工側の人員に防火管理者の資格を有したものが消防検査に立ち会う必要があります。

展示会場・設備等の特徴

この会場の最大の特徴は、Aホールは柱なしの空間であることです。しかし、B~Fは会場内に柱が存在します。コストと納期の関係でこの建築方法が採択されたようですが、レイアウト上の制約を受ける可能性も大きいです。

また、新会場のため利用価格もポートメッセなごやと比較すると割高感があります。開館直後にコロナ禍となり、当初は利用者が少なく苦戦したようですが、コロナ後はコンサート開催需要も戻り傾向のようです。

開催が適したイベントの種類

日本でも有数の大型展示会場のため、展示会としての利用はもちろんですが、コンサート、式典、学会、スポーツイベントなど、多岐に渡る形態で利用することができます。また、国内唯一の常設保税展示場という特徴をいかし、国際的なイベントの誘致にも力を入れています。

名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)

立地・周辺環境

吹上ホールは、名古屋の中心部から比較的アクセスしやすい立地です。近隣駅は地下鉄と市バスになりますが、名古屋高速出入口もありアクセス条件は良い会場です。

ただし、比較的市街地にあるため民家が近く、搬入時騒音や、近隣での車両路上待機には注意が必要です。敷地内搬入スペースは会場により重複する場合があり、特に第1ファッション展示場と第2ファッション展示場の搬入等が被る場合があるので、事前に調整しておく必要があります。

来場用駐車場については敷地内に加えて近隣の駐車場もあり、開催規模に応じて開放する駐車場所は異なります。比較的市街地にある会場ではありますが、会場内に常に営業している食堂はなく、コンビニまでも徒歩10分弱と距離があるため食事については事前に準備が必要です。(CoCo壱番屋はイベント開催内容に準じて営業します。)

展示会場・設備等の特徴

吹上ホールは天井高もあり、搬入口等も大きく大型車両にも対応できます。床面はコンクリート仕上げで、控室等も併設されています。

第1ファッション展示場は2階に位置し、搬入にはエレベーターを利用する必要があるので搬入には一定の時間を要します。また、エレベーターのサイズを超える物品の搬入は原則できません。

第2ファッション展示場は3階に位置し、更にエレベーターサイズに制限があるため、持ち込む物品は事前精査が必要になります。地下からの搬入になるため、アルミ架台の車両で高さのある車両は進入できませんので、注意が必要です。また、天井高も低く、柱が会場内に複数あるためレイアウトにも注意しなければなりません。

年数は経過しているものの、コストと立地のバランスから人気の高い会場です。ただし、名古屋駅や繁華街である栄からは距離があるため、BtoCイベントには集客の工夫が必要でしょう。

開催が適したイベントの種類

吹上ホールでは、就職・進学説明会やアパレル・インテリアの展示会、商談会などが多く開催されています。これまで紹介した2つの会場と比較するとイベントの規模は小さくなりますが、それほど大規模な会場や設備を必要としないイベントでは重宝される会場です。

お知らせ

2024年9月24日~26日まで、「第2回 創出展」(ファッションと関連商品)の見本市を吹上ホールで開催します。弊社では実行委員会の一員として運営しておりますので、ぜひご来場ください。

名古屋国際会議場

立地・周辺環境

名古屋国際会議場は、吹上ホールと同様に名古屋の中心部からアクセスが良い会場です。近くに地下鉄の駅があり、駐車場もあるため電車でも車でも行きやすく、主催側・来場側どちらからしてもアクセスには困らないでしょう。しかし、コンサート等開催時は駐車場が不足することが予想されるため、同時開催でセンチュリーホールが使用される場合は注意が必要です。

また、市街地にあることから比較的民家も近く、騒音等には注意が必要です。中規模会場では珍しく、近隣状況を鑑みて会場使用が24時間ではありません。

飲食関連については、内部にレストランはありますが、営業が不定期なので事前に確認が必要です。近隣にはちらほら飲食店はありますが、徒歩圏内には大人数を収容できる飲食店はありません。

展示会場・設備等の特徴

イベントホール・白鳥ホール共に、搬入条件は良いですが、白鳥ホールは会場に車両進入はできません。そのため、天候等に注意が必要です。

会場はバリエーションがあり、イベントホールは天井高が高く、コンクリート床で、ステージ昇降設備があります。白鳥ホールは、床はカーペット、天井高は7.2mとホテルの宴会場のような会場です。国際会議室等は、同時通訳設備を有しています。

開催が適したイベントの種類

名称の通り、国際会議が開催できる構造になっていますので、全体利用・個別利用共に使用しやすいという特徴があります。また、固定式座席のセンチュリーホールは数多くコンサートが開催される会場です。

コンサート以外でいえば、学会や転職・就職フェアなど、比較的フォーマルなイベントの開催が多い傾向があります。

とても利便性の良い会場ですが、改装のため2025年2月1日~2027年3月31日まで臨時休場となります。

開催計画には注意が必要

愛知県では2026年にアジア競技大会が開催され、その会場として今回ご紹介したいくつかの展示会場が使用できない期間が発生します。また、各会場で改修工事等による貸止め期間が発生する可能性もあります。

  • ポートメッセなごや 2026年6月~10月まで(アジア競技大会)
  • 吹上ホール 2026年5月7日~11月30日まで(アジア競技大会)
  • 名古屋国際会議場 2025年2月1日~2027年3月31日(改修工事)

上記のように、各会場の貸止め期間を事前に確認してから会場を検討しましょう。

展示会場の選定はプロにご相談を

愛知県を代表する展示会場を紹介しました。

愛知県は、首都圏・関西圏に次いで多くの展示会場があり、様々なジャンルや規模の展示会を開催することができます。そのため、どの会場で展示会やイベントを開催すべきか悩んでしまうこともあるでしょう。

そのような場合は、展示会やイベントのプロであるイベント運営会社に相談してみましょう。イベント運営会社は様々な会場の特徴やメリット・デメリットを把握しており、開催する内容や予算などを考慮して、最適な会場を提案してくれるでしょう。

相談する際は、開催を検討している会場でイベントや展示会を開催した実績がある会社に相談することをおすすめします。エヌショーケース株式会社は、名古屋の主要な展示会場でイベントや展示会を開催した実績が多数あるため、豊富な知識や経験をもとに最適な会場をご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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